【英語が使えるようになるためには】どうすりゃええのじゃ2

英語を使えるようにするには、あなたが英語を使う必要のある分野、目的に応じて実際に使ってみることです。 

マラソンを走りたいのに、理論書ばっかりよんでていても40キロはそう簡単に走れません。毎日少しづつトレーニングをして始めて長距離のを走り切ることが可能になるとと一緒です。


じゃあ使えない文法知識、単語知識を実践で使えるようにするにはどうすればよいのでしょう。

よく「英語が話せるようになるためにはネイティブといっぱい話す練習をしなきゃいけない」っていう事が言われますが、別に間違ってはいません。しかし、1つ注意しておかなければいけないのは「すでにあなたがどれくらいの知識を持っていて」それで何をするかどうかだけの話です。単語でも、文法でも新しい知識が入ってくることはありません。


現在の第二外国語習得研究者の間では、この「すでに持っている知識」を圧倒的に増やすためにlisting/reading=インプットが言語習得には必要であるという意見で一致しています。赤ちゃんだって、その国に生まれてから、母語を習得するまでに長い期間をかけてインプットを続けますよね。子供は自ら話しだすまでに多くの言語知識をもっているということも分かっています。


「うちの子、全然言葉喋らないんだけど何か障害があるのかしら・・」なんて母親が心配していたらある日をさかいにいきなり複雑な文を話し始めるなんてことは事例として多く報告されています。


英語が話せるようになりたいなら一杯聞くべし


とはいってもただ単に聞いているだけで話せるようになるかといえば、それは確実ではありません。聞きまくったあとはそれを使わなければ行けないことが研究の結果わかっています。 昔、リスニングだけをさせていれば、外国語は上達するんじゃないかっていう考え方をベースに「ナチュラルアプローチ」という外国語の教授法を使って教えていた先生がいましたが、生徒はいつまでたっても先生の話を笑顔で聞いているだけで話し始めることはなかったそうです。
というわけで、現代の第二外国語習得研究では、リスニング9:スピーキング1 の割合で勉強していくことが理想とされています。


実は、「自動化」がなされていないだけ

実際に英語が使えない理由の一つに、「自動化」がなされていないということがあげられます。

ガーッと英語の音声が流れてきて自分の言いたいことをすぐに英語で、単語と文法を組み合わせて話せるようになるには訓練が必要です。

知識として頭のなかに入っているものをネイティブスピーカーは何も考えずに自然と(まあ彼らの母語ですから)間違いもなく使いこなすことができますが、非ネイティブスピーカーだとそうはいきません。外語大の教授で、同時通訳をやっているようなプロ中のプロでも、簡単な文法的な間違いというのは頻繁に犯しています。例えば、三単現のsなんかは上級者になってもなかなか完璧に使えないことが最新の実験データからも分かっています。


恋愛も言語も同じで、そこにあるルールをすべて言語学者が解明しようとしても出来ないものがたくさんあるのです。だから、分厚い『●●英文法』みたいな本を読破して、そこにあるルールを覚えてから練習をしようとしても使える英語はいつまでたっても身につきません。