外国語学習のメカニズムと大切なポイント①

大量のインプットを通してデータを蓄積する(認知心理学的側面)


僕らは日本語のネイティブです。日本語で仕入れた情報なら無意識の内にそれを脳内で処理して頭の中のどこかにデータベース的に保存してあります。

 例えば僕は普段テレビを見ないし、日本にいることが少ないから日本で流行っている音楽とか全然分からないんですよ。

でもTEEの『BABY I LOVE YOU 』っていう歌が大好きな後輩がいて周りでその歌を繰り返し歌っているから歌詞まで覚えてしまった笑。 

ただソイツが歌っているのを流して聞いてただけなのに。 ちなみにこんな歌。



それくらい「五感で音を捉える」っていうのは凄いんです。とりあえず聞き流しているだけで結果的に脳の中に、BABY I LOVE YOU の歌詞とかメロディーが蓄積されて覚えてしまった。


似たような現象に、僕らが小さい頃自転車にのるときに必死に練習して、ペダルを漕いでいるときもどうすればまっすぐ走れるのかを考えていた時があったけど

いまは自転車なんか意識しなくても乗れる様になっている。みたいなのがありますね。


それと同じで、 日本語で聞いた情報はたった何回か繰り返して、その情報に触れるだけで覚えてしまう。そんな現象がおこっています。

これを知っているので、大切な人といる時間以外は、僕はいっつも耳にイヤホンを突っ込んでオーディオブックを聞いてます。


じゃあこれを外国語でやるためにはどうしたら良いのでしょう?


そのために現状の多くの人が犯してしまっている英語勉強方法で間違いについて分析していきましょう。


21世紀型英語学習方法の問題点


●一次データのインプット→これはYOUTUBEやら、DVDやら、オープンソース講義とかインターネットの登場によっていくらでも散らばっているし、

iphone ipad ipod で見たい動画、音声を何度もリピートすることが可能な時代になりました。インプットする情報というのはいくらでもあるわけです。


●学習方法→これは問題です。科学的に効果のある外国語学習方法(SLAなど)が体系化されて、

個人が外国語を学ぶ際にもっとも効率的な方法に沿っているかどうか確認できるようなものが普及していません。

だから受験生なのに「ターゲット1900」みたいな単語帳をにらめっこしてて、「先生英語がきこえませーん」みたいな残念な質問をしてくる生徒が後を絶たないのです。


●アウトプット→これも問題です。英会話教室以外にも、Lang8はFACEBOOK、レアジョブなどがあります。

ですが一部のネットをよく使う層の人だけがこれらのサービスを利用しているのが現状で、日本に住んでいると時間とコストをかけて「わざわざ」アウトプットをしにいかなければならない状況にある人が多いのが現状です。

しかもタダでさえ恥ずかしがり屋が多い日本人。アグレッシブに会話をしにいけたとしても間違いを指摘されてそれにへこたれてしまうようじゃ中々アウトプットをするのも一苦労ってものです。


★まとめると

英語の教材とか、映画とかYOUTUBEとかいっぱい材料はあるんだけど、それを自分でどうやって勉強(素材を料理する)すればいいか分からないし、

なんとなく分かったとしても一部の私立中高を除いて国内ではアウトプットの環境が整備されていないので中々上達しにくいのが現状です。


~じゃあどうすれば良いのか?~これを次の記事『外国語学習のメカニズムと大切なポイント②』で解説したいと思います。