外国語学習のメカニズムと大切なポイント2

まずは外国語は単純な暗記じゃないって事を知ろう

脳内情報処理のレベルをあげてもらうために完了形についてちょこっと解説します♪

◆今まで完了形についてどんな風に教えられてきましたか?

1 完了形ってなんですか?

2 一般的にはこうですよね

3 もっと分かりやすく しましょうよ

4  完了/継続/経験/結果?あーウザい


1完了形ってなんですか?

「完了形」ってコトバをきいて思い出すのはなんでしょう?

現在完了、過去完了・、未来完了・・色々あると思います。

でもいざ人に説明しろって言われたら何だか難しいなぁとか思いません?


KEIもそうでした。中学2年生か3年生のときにこの文法表現を習ったんですが、まぁーバカみたいに分かりにくいんです。



僕は文法というのは、英語(言語)を影から支えている共通の仕組みや原理を理解して、 理解を促進する為に存在すると考えているんですが


当時この「完了形」の登場によって僕はゴチャゴチャしたゴールの見えないイングリッシュの世界に迷い込んでしまったんです。


いまでこそ学習をすすめてシンプルにスッキリと人に説明できるまでになりました。タイムスリップして当時のKEIに教えてあげたいくらいです。

2 一般的にはこうですよね


僕は学校で習った「完了形」と定義はたしかこんな感じでした。


先生「〇〇形っていうんだから、完了形も   現在系 過去形 未来系と同じように   動詞の働きをすると考えてね★」


KEI「うーん。分かりにくい・・」


そうです。こんな般若心経を唱えるような授業をされてもわからないのは当然です。


で結局覚えているのは


<完了形= have+過去分詞>これだけ。


学校のテストなんて、Q.これを完了形で書けみたいなアホみたいな問題しか出ませんでしたから根本的に理解も進まずじまいでした。



3 もっと分かりやすくしましょうよ


例を挙げます。今たまたま見てたページの文章を引用します。


”I have paid but cannnot download,what do I do?”


訳としてはI have paid but cannnot download,what do I do?(お金払い終わったのに、ダウンロードできないんです。 どーすりゃいいのよ?)くらいでしょう。


ココで注目してほしいのは・・そうです。 <have +過去分詞>に当たる【have paid】という表現。


この時、今までは「have paidか。えーと haveがあって過去分詞だから・・え~」みたいな考え方を少なからず、頭の中でしてたと思います。


別にいいんですよ。 僕もしますから。でも厳密に言うと、僕は 今から下で伝える事を考えた後で「あーhave +過去分詞だよな」っていう判断を0.000001秒くらいで下します。


どういうことか?


結論からいってしまうと


完了形とは・・・


”ある時点において、それ以前に 起きた事を語る表現”


というなんともシンプルな表現ということです。



もっと詳しくいきましょう。


ここでいう「ある時点」というのは時間の事です


時間というのは現在なのか、過去なのか未来なのかっていう単純な定義のことです。



そもそもhaveというのは「何かを持っている、手にしている状態」を指す動詞です。


で、have paid の paid


である過去分詞は「すでに発生した現象」を指します。これ大事ですよ。だから


have「何かを持っている、手にしている状態」


+ paid「すでに発生した現象」


=【すでに発生した現象を手にしている状態」


※さらにここでは haveは現在形 (つまり過去形のhadや、未来系のwill haveでは無い) ので 現在 という「ある時点」を指しています。


だからhave paid= 【現在(今)、お金を支払ったという現象 を手にしている状態】という意味です。


だから 僕の訳は


(お金払い終わったのに、ダウンロードできないんです。 どーすりゃいいのよ?)


という風に わざと <払い終わった>=今お金を支払ったという現象を手にしている状態を強調したんですね。




4  完了/継続/経験/結果?あーウザい



正直こういう分類方法は僕は嫌いです。


めんどくさいので。 でも当時の定期テストで書かされましたよ。


友達5、6人で机の上に座ってテストが始まるまで問題を出し合っていたのだけが懐かしい思い出です。


だいたい僕らも日本語を話すときにいちいちこんな分類を気にして話しませんよね?


現在完了だから・・結果/継続/経験/完了


みたいに考えてられないでしょう。


それと同じです。ネイティブもこんなこと意識して話してません。


じゃあどうすればいいかというと現在完了形=【現在(今)、お金を支払ったという現象 を手にしている状態】


という原理に沿って考えて行けばいいだけです。

例1 I have paid but cannnot download


【現在(今)、お金を支払ったという現象 を手にしている状態】なので あえて分類すれば「完了」にあたるわけです。



例2 I have visited Kyoto before.【現在(今)、訪れたという現象 を手にしている状態】なのであえて分類すれば「「経験」にあたるわけです。訳としては「京都に前訪れたことがある」で問題ありません。


例3 Now I have studied English for 6 years.【現在(今)、英語を6年勉強したという現象 を手にしている状態】なのであえて分類すれば「継続」にあたるわけです。訳としては「これまで英語を6年間勉強してきた」で問題ありません。



★補足


現在完了形では別に 例2のようにbeforeをつけなくても、例3のようにNowをつけなくてもどっちでもいいんです。


なぜでしょう?なぜなら、なんども言いますが


完了形とは・・・


”ある時点において、それ以前に 起きた事を語る表現”


という定義に基づいて考えれば筋が通るからですよ。


現在完了=”今(現在)という時点において、それ以前に 起きた事を語る表現”ですから、now やら beforeやらfor 6 years やらといった副詞表現を使ったとこで正直大差ない事がわかると思います。


強いて言うならば副詞は現在完了系における「経験」だとか「継続」だとかそーゆーメンドクサイ分類をするときに必要なだけです。


補足終わり。



という訳で完了形というややこしいジャンルの中で最初にぶつかる「現在完了形」とは


”今(現在)という時点において、それ以前に 起きた事を語る表現”


という非常に単純な理解をしておけば全く迷うことがないんです。


じゃあ、残る過去完了、未来完了はどうなるんじゃい?(まあ慣れてくればこんな用語自体意識することもなくなりますが)


という疑問を、この後今回の様に超分かりやすく解説します。