そもそもTOEIC900が難しいとは思っていない

渡米して7ヶ月。

毎日英語漬けの生活が続く中、僕はあることに気づいたのです。

「こっちにいる留学生、特に韓国人はTOEICが難しいとは一ミリも思っていない。」

留学が決まったのは2011年2月。

僕は更にその半年前にTOEIC900を取得しました。

当時はあれだけ苦労したTOEICでしたが

留学7ヶ月を迎えた今、新公式問題集を眺めると

なんと文章が簡単なことか。

なんとリスニングが楽勝なことか。

たぶん、今テストを受けると対策をしなくても自己新が出そうなくらいです。

これって僕だけなのでしょうか。

TOEICって実は超簡単?

そんな疑問を興味半分で友達の韓国人に尋ねてみました。

そしたら彼はこう答えたのです。(彼はアメリカの大学院にも合格しています。)

「TOEICはただのテスト。900は英語学習の入り口にもたっていない。」

わお。ちょっと言い過ぎじゃないかなと思いつつも

心の深い部分では僕も多いにこの意見に賛成。

75分の授業、集中力を保ちながら教授の言うことを

理解するのはかなり大変です。

留学に行く前にTOEIC900を取ったって

実際のところ、英語圏で生活するとなると

本当に入り口にも立っていない。

他の韓国人に聞いてみてもやっぱり答えはだいたい同じ。

こっち(留学に来るレベル)のアジア人は

TOEICが難しいだなんて誰も思っていないという感じでした。

そう答える彼らは当然のごとく、TOEIC900以上のホルダーです。

アカデミックの授業に参加しているアジア人でTOEIC800以下

TOEFL75以下の学生は、これまで会ったことがありません。

アジア人って言ったって、10人、20人くらいじゃなくて

100人くらいいるんです。

そして彼らの大半はTOEIC、TOEFLという試験を経験し

期限までにしっかりとスコアを獲得し

ここにやってきているのです。

彼らの努力を思うと感慨深さに浸らざるを得ません。

それと同時に

明確な事実にも気づきます。

TOEIC900、TOEFL80くらいじゃあ

何もクオリファイされたことにならないと。

僕の英語も大したレベルではありませんが

そんな僕から見ても

他のアジア人(もちろん最低TOEIC900以上)の英語は

かなりテリブル。結構にひどいです(笑)。

少なくとも、大学レベルの授業についていくのは

そうとう努力しないと無理だよねって感じなのです。

徒然と書いてきた僕のアジア人に対する英語に関する認識。

「単純な脳、複雑な私」で有名な脳科学者、池谷裕二が

別の書籍でこんなことを言っていました。

「脳科学ってのは、解明が進むほど、また新たな疑問が出てきて

その途方のなさに肩が落ちる、その繰り返し」。

脳科学ほど壮大なスケールではないかもしれませんが

英語学習もそんな感じだなって思うのです。

英語学習を始めた当時TOEICは400くらいでした。

TOEIC900はおろか、TOEIC700ですらも高い高い壁に思えたのは

つい先日のこと。

それからなんとか、TOEIC900をとりました。

最初の感想は、「全然聞き取れない。多く見積もって50%?」

コップに水が半分あるのを

「半分もある」と思うのか

「半分しかない」と思うのか。

そんなレベルじゃないのです。

聞こえないものは聞こえないのです。

英語の場合は半分聞こえなかったら使い物になりません。

アメリカの大学の授業で半分しか理解できなかったら

それは落第を意味します。

英語学習という終わりなき旅を明確に認識したのは

TOEIC900を取ってからでした。

それから1年ほど経ちましたが、それでも

まだまだ毎日英語に泣かされています。

1日20〜30ページのリーディングを200日続けても

この様なのですか、英語学習のスケールと言ったら、もう。

話は大分それました。

この文章を読んでくださっている方の中には

TOEIC900超えの人もそうでない人もいると思います。

英語学習を始めたばかりの方もいると思います。

そんな方に励ましの意味を込めて最後にまとめてみると

「TOEIC900は本当に楽勝」

「TOEIC900、TOEFL80以上をとっても、英語学習の入り口」

「英語学習って終わりなき旅」

そんな感じでしょうか。

もうこうなったら、楽しむほかないですね。

楽しまずしてこの旅を続けることは不可能です。

英語の猛勉強もいいですが

海外映画に涙する方が何倍も大切だと思います。

更には、稚拙な英語など気にせずに

街で見かけたアメリカ人を誘って

飲みにいき、日本の政治について語る方が

英語学習らしい。

ということで、英語のレベルはどうあれ

英語学習という同じ身分である方々。

Just For Fun!

Have fun!

レッツ、楽しみましょう!